「また会いたい」と思われる人って、どんな人でしょう?

話が面白い人?
知識が豊富な人?
笑わせてくれる人?
会話が途切れない人?

もちろん、それも魅力です。

でも婚活の現場を長く見ていると、実はそれ以上に強いのが、

「ちゃんと私の話を聞いてくれた人」

なんです。

これ、ものすごく大事。

初対面のお見合いやデートでは、

「何を話そう」
「沈黙したらどうしよう」
「面白いこと言わなくちゃ」
「自分をアピールしなくちゃ」

と、自分が“話すこと”ばかり考えてしまいがちです。

ところが相手が帰宅してから思い出すのは、意外とあなたの華麗なトークではありません。

「なんか話しやすかったな」
「ちゃんと聞いてもらえたな」
「自分のことを分かってくれそうだったな」

そんな感覚だったりします。

これが、いわゆる傾聴です。

でも「傾聴しましょう」と言われると、急に研修っぽくなるんですよね(笑)。

「はい、相手の目を見て、うなずいて、最後まで話を聞きましょう」

分かってるわ!!

って話です。

なので今回は、婚活ですぐ使える「傾聴」を、もっと具体的にお話しします。

傾聴は「黙って聞くこと」ではありません

まず、ここを間違えている人がとても多い。

相手が話している間、

「はい」
「はい」
「そうなんですね」
「へえ」

これだけで10分。

本人は、

「俺、ちゃんと話聞いてる!」

と思っているかもしれません。

でも相手からすると、

「……この人、本当に興味ある?」

となることがあります。

傾聴とは、単純に口を挟まないことではありません。

大事なのは、

「あなたの話に興味がありますよ」

ということを、表情や言葉で相手に伝えること。

たとえば相手が、

「最近、友達と京都に行ったんです」

と言ったとします。

そこで、

「そうなんですね」

で終了。

惜しい!!

ここは、

「いいですね!京都のどの辺に行ったんですか?」

でもいいし、

「京都いいなあ。何が一番良かったですか?」

でもいい。

もう少し距離が縮まっているなら、

「京都いいですね。食べ物ですか?お寺ですか?まさか飲み歩き?(笑)」

でもいい。

相手の話した言葉から、一個拾う。

それだけで会話は続きます。

「質問攻め」と「傾聴」は違います

じゃあ質問すればいいのね!

と張り切ると、今度は面接になります。

「仕事は何をされていますか?」

「休日は?」

「趣味は?」

「兄弟は?」

「好きな食べ物は?」

「旅行は好きですか?」

「将来どこに住みたいですか?」

……怖い怖い(笑)。

入国審査ではありません。

質問を連打するより大切なのは、

ひとつの話を少し深く聞くこと。

たとえば、

「休みの日は犬と散歩しています」

と言われたら、

「犬飼ってるんですね。何犬ですか?」

「柴犬です」

「かわいい!何歳なんですか?」

「5歳です」

「じゃあもう完全に家族ですね」

こういう会話のほうが、自然に温度が上がります。

そして相手も、

「あ、この人は私に興味を持ってくれてるんだな」

と感じます。

人は、自分が大切にしているものを大切に扱ってくれる人に、好感を持ちやすいものです。

犬の話なのか、
仕事の話なのか、
家族の話なのか、
趣味の話なのか。

その人が少し嬉しそうに話し始めたテーマがあったら、

そこは掘るところです。

金脈です(笑)。

「それ、分かります!」の使いすぎにも注意

会話でよくあるのが、

「私もです!」

攻撃。

相手
「温泉が好きなんです」

あなた
「私も温泉大好きです!」

ここまではいい。

相手
「草津によく行きます」

あなた
「私も草津行きます!この前も友達と行って、あそこのお店が……」

そして自分の話が始まり、気づけば5分。

相手の温泉の話はどこへ行った(笑)。

共通点が見つかると嬉しいし、もちろん自分の話をするのも大事です。

ただ、傾聴のコツは、

一度、相手の話を最後まで受け取ること。

「私も温泉好きです。草津のどこがお気に入りなんですか?」

まず相手に返す。

そのあと、

「私も実は草津好きなんですよ」

と自分の話を足せばいい。

キャッチボールです。

ボールを受け取った瞬間に、自分のボールを10個投げ返さない(笑)。

うなずきは、かなり強い武器です

私は普段の面談でも、かなりうなずきます。

「うんうん」
「なるほど」
「それは大変でしたね」
「へえ!」
「それ、嬉しいですね」

表情も変えます。

楽しい話なら笑う。

驚く話なら目を少し大きくする。

真面目な話なら、こちらも少し落ち着く。

実は会話って、言葉だけではありません。

相手は無意識に、

「この人は自分の話を受け止めてくれているか」

を見ています。

だから無表情で、

「そうなんですね」

と言うのと、

笑顔で、

「えー!それ楽しそうですね!」

と言うのでは、印象が全然違います。

大げさなリアクションをする必要はありません。

でも、心が動いたら顔にも少し出す。

これだけで、ぐっと話しやすい人になります。

話を取らない

これも重要です。

相手
「最近、仕事が忙しくて……」

あなた
「あー分かります!私も先月すごく忙しくて!上司が本当に大変でさあ……」

はい、話題泥棒発生(笑)。

相手はまだ何も話していません。

まず、

「忙しいんですね。最近ずっとですか?」

「それは疲れますね」

「休日は休めています?」

ここまで聞いてから、

「私も忙しい時期があったので、ちょっと分かります」

くらいでいいんです。

相手の話には、相手が主役の時間を作る。

自分の話には、自分が主役の時間がある。

このバランスがいい人は、一緒にいてとても楽です。

「気持ち」を聞ける人は強い

出来事を聞くだけでも会話はできます。

でも、もう一段距離を縮めたいなら、

「その時どう思ったか」

を聞いてみてください。

たとえば、

「転職したんです」

に対して、

「いつ転職したんですか?」

「会社はどこですか?」

「何の仕事ですか?」

だけではなく、

「思い切りましたね。転職してみてどうですか?」

と聞く。

「旅行に行きました」

なら、

「どこへ行ったんですか?」

だけでなく、

「一番楽しかったのは何でした?」

でもいい。

人は事実より、感情を共有した時に距離が近くなります。

だから、

「楽しかった」
「嬉しかった」
「大変だった」
「緊張した」
「びっくりした」

そんな言葉が相手から出てきたら、

そこを聞いてみてください。

沈黙を怖がらなくていい

婚活中の方から、

「沈黙になるのが怖いんです」

という相談もよく聞きます。

でも、沈黙ってそんなに悪者ではありません。

相手が考えている時に、

「えーっと、じゃあ次の質問!」

と慌てて埋めなくても大丈夫。

数秒くらい待っていいんです。

むしろ、

ちゃんと話を聞いてくれる人は、

相手が話し終わるまで待てる人でもあります。

会話の間を怖がらず、

「うん」

と笑顔で待つ。

これだけで落ち着いた印象になります。

傾聴ができると「また会いたい」につながる

初対面で、

「この人と結婚したい!」

まで思われなくてもいいんです。

婚活の最初の目標は、

「もう一回会ってみようかな」

です。

100点を取る必要はありません。

豪華なレストランもいらない。

爆笑トークもいらない。

ものすごい経歴もいらない。

でも、

「私の話を楽しそうに聞いてくれた」

「否定されなかった」

「話しやすかった」

「一緒にいて疲れなかった」

この感覚は、とても強い。

そして面白いことに、

たくさん話した本人は、

「今日は楽しかった!」

と思いやすいんです。

あなたが3割話して、相手が7割話していたとしても、

相手が気持ちよく話せていたなら、

相手の中では、

「会話が弾んだ」

になることがあります。

傾聴とは、相手に媚びることではありません。

自分を消すことでもありません。

「あなたのことを知りたいです」という姿勢を見せること。

たったそれだけです。

次のお見合いやデートで、全部やろうとしなくて大丈夫。

まずはひとつ。

相手の話から気になる言葉を拾って、

「それ、もう少し聞いてもいいですか?」

と聞いてみてください。

そこから会話が広がります。

人は、

自分をすごく楽しませてくれた人より、

自分を大切に扱ってくれた人を覚えているものです。

「何を話せばいいか分からない」

そんな時こそ、

話すことを考えるより、

目の前の人の話を、ちょっと面白がって聞いてみる。

もしかするとそれが、

次のデートにつながる一番の近道かもしれません。

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