私が大手結婚相談所でパートをしていたころ。
ちょうどアメーバブログの全盛期を、ちょい超えたあたりだったと思います。
当時のアメブロは、とにかく何かとお盛んでした(笑)
私は昔から、どうでもいいと言えばどうでもいい、人様の人生を覗き見るようなブログが大好きで。
料理、節約、姑、離婚、恋愛、婚活、不倫。
まあ、幅広く読んでおりました。
その中でも、不倫している女性たちのブログは結構読んでいましたね。
不倫「されている側」のブログは、私はちょっとダメでした。
読んでいると心が痛くなる。
夫のLINEを見てしまった、帰宅時間がおかしい、相手の女を特定した――なんて話になると、もう完全に当事者の悲鳴なので、のんきな野次馬として楽しめないんです。
一方、不倫「している側」のブログは。
不倫の是非は、この際横に置きます。
とにかく文章のうまい女性が結構いたんですよ。
「世の中にはこんなことを考えて生きている人もいるのか」
という人間観察として読むと、なかなか面白かった。
……あれ?
何を書きたかったんだっけ?
そうそう。
思い出しました。
その中に、50代くらいだったかな。
一人の既婚男性と、ものすごく長い間お付き合いしている女性がいました。
もう不倫のベテラン。
いや、「プロ」と言ったら怒られるか(笑)
しかも、彼女自身も既婚者。
子どももいました。
つまり、
「奥さんと別れて、いつか私と結婚して!」
という典型的な略奪愛の話とは、最初からちょっと違うんです。
双方に家庭がある。
双方に子どももいる。
目指している場所が、そもそも違ったんでしょうね。
その女性が、とにかく勉強する人だったんです。
男性心理、恋愛心理、人間関係。
彼との関係を維持するために、まあ調べる調べる。
そして、彼女が男性を大きく二つに分けていたんです。
「外S内M」
と、
「外M内S」。
先に言っておきますが、心理学の正式な分類ではありません。
たぶん彼女の長年の観察と執念が生み出した分類です(笑)
でも、私はこれを読んで、
「いる! こういう男いる!」
と思ってしまった。
そして無料部分だけでは飽き足らず、
課金しました。
不倫ブログに(笑)
今考えると、私もなかなかです。
この「外S内M」の男性。
外から見ると、割としっかりしている。
男らしかったり、少し亭主関白っぽかったり、
「俺についてこい」とまでは言わなくても、どちらかというと男性側が主導するように見えるタイプ。
ところが、親密な女性との関係になると、意外と無防備なんですって。
私がいまだに覚えているのが、
「昔の女の話を平気でする」
という特徴。
しかも本人には、本当に悪気がない。
「昔、こういう女性がいてさ」
「前に付き合ってた人とは、こんなところに行ってね」
みたいな話を、
「小学生のころ、川で遊んでたら転んでさ」
くらいのテンションで話す。
本人にとっては、全部まとめて、
「僕の人生の思い出」
なんでしょう。
困るのは、聞いている今の彼女です。
女性側は、
「それ、私に聞かせる必要あった?」
「その女の話、今する?」
と、普通に傷つく。
ところが本人は、
「え? なんで?」
本気で分からない。
しかも、はるか昔ならまだしも、割と最近の女の話まで普通に出てきたりする。
女性は傷ついている。
男性は何に怒られているのか分からない。
そしてまた何か言う。
また女性が傷つく。
なるほど。
こりゃ振り回されるわ(笑)
実際、私もこういう男女を何組か見たことがあります。
彼女のほうは結構深刻に傷ついているのに、
男はポカーン。
悪人というより、
「そこが分からない人」。
これはこれで、付き合う女性は大変です。
一方、「外M内S」の男性。
外から見ると穏やか。
優しそう。
あまりオラオラしない。
人前で女性に威張ったりもしない。
だから一見すると、
「優しい旦那さんになりそう」
なんて思われやすい。
ところが内側には、意外と自分の芯というか、自分の世界をしっかり持っている。
そしてこのタイプは、
「これを彼女に言ったら面倒なことになる」
「これは妻には言わないほうがいい」
ということを比較的ちゃんと察知するらしい。
昔の彼女の話なんかも、
わざわざ現役彼女に披露しない。
たぶん心の中にはいろいろある。
でも、出さなくていいものは出さない。
これは結婚生活において、案外重要な能力ではないでしょうか(笑)
何でも正直に話せばいいってものじゃない。
夫婦には、
「別にその情報、墓まで持っていってくれて構いません」
ということもありますからね。
そして、例の不倫ブログの女性が何十年も付き合っていた男性は、確か「外S内M」でした。
つまり彼女は、かなり振り回されやすい男性を相手に、
その取扱説明書を自力で作っていたようなものです。
男性心理を勉強して、
彼の考え方を理解して、
何を求めたら負担になるのか、
どういう距離なら関係が壊れないのか。
しかも、二人とも家庭持ちです。
彼には妻と子どもがいる。
彼女にも夫と子どもがいる。
だから、
「彼の家庭を壊さないように、自分だけ一歩下がっていた」
という単純な話でもなかったんでしょうね。
自分にも守る家庭がある。
相手にも守る家庭がある。
その二つは壊さずに、二人の関係も続ける。
……まあ、ずいぶん器用なことを何十年もやっていたものです(笑)
そのブログには『星の王子さま』の話も出てきました。
『星の王子さま』って、子どもの本の顔をしていますけど、ちゃんと読むとなかなか大人の本です。
自分が関係を結び、愛情をかけた相手には責任が生まれる。
そんな考え方が出てきます。
彼女は、それを自分たちの関係にも重ねていました。
彼は、妻や子どもに対して愛情と責任を負っている。
だから、それを放り出してはいけない。
そして、おそらく彼女自身も同じだったんでしょう。
自分にも夫がいる。
子どもがいる。
そこへの責任もある。
だから、どちらかの家庭を破壊して二人だけになることを、最優先にはしていなかった。
ここが、今思い返すと結構重要だった気がします。
「いつか二人で」
という夢のようなものは書いてあった気もします。
でも、
彼の妻が邪魔だからいなくなればいい、
自分の夫と離婚して彼を奪おう、
という一直線の話ではなかった。
そもそも二人が目指している場所が、一般的な「不倫→離婚→再婚」とは違ったんでしょうね。
まあ、それが倫理的にどうなのかは、今日は置いておきましょう(笑)
私は恋愛小説でも読むような気持ちで読んでいただけですので。
でも、
一人の人間との関係を何十年も維持するために、
相手の性格をここまで分析して、
自分の欲望だけで突っ走らず、
お互いの生活とのバランスまで考える。
そこまでやる女の執念というか、研究熱心さには感心しました。
そして今、婚活の仕事をしていて、この話をふと思い出しました。
婚活中の女性から、
「優しい男性がいいです」
という希望を本当によく聞きます。
でも、
「優しい男」
って何でしょう。
声が柔らかい人?
怒らない人?
女性に合わせてくれる人?
ニコニコしている人?
それとも、
妻が困っているときに実際に動く人?
相手が嫌がることを想像できる人?
言わなくていいことを、ちゃんと言わずにいられる人?
ここは全然違います。
外から見て優しい人が、家庭でも優しいとは限らない。
ちょっと強そうに見える男性が、実はものすごく気が利くこともある。
逆もあります。
人は、社会で見せている顔と、親密な相手に見せる顔が同じとは限りません。
だから婚活では、
「優しそう」
「感じがいい」
「引っ張ってくれそう」
だけでは、まだ分からないんですよね。
自分の思い通りにならないとき、この人はどうするのか。
自分と意見が違うとき、どう話すのか。
こちらが傷ついたとき、その理由を想像できるのか。
それとも、
「え? なんで怒ってるの?」
で終わる人なのか。
結婚生活では、そっちのほうが大事だったりします。
で。
あの有料記事を読んだ当時も思ったし、今になって改めて思うのですが。
私なら、
結婚生活が安定しやすいのは、案外「外M内S」の男性なんじゃないかな
と思います。
外では柔らかい。
でも中身には芯がある。
そして、
「それは言わないほうがいい」
「今は黙っておこう」
「ここは自分がやったほうがいい」
という判断ができる。
夫婦なんて毎日一緒にいるんですから、
すべてを包み隠さず語り合う能力より、
余計な地雷を踏まない能力
のほうが役に立つ場面、結構あります(笑)
ちなみに、うちの夫は私から見ると、かなり典型的な「外M内S」。
結婚してから、
「ああ。あなた、外側と中身、ずいぶん違いましたね」
と思うことはいろいろありました。
でも、この分類で考えるなら、
なるほど、結婚生活という意味ではこっちのほうが安定するのかもしれません。
私は結婚前にこの記事を読みたかったですけどね(笑)
もっとも、これは心理学者の研究でも何でもありません。
長年不倫をしていた一人の既婚女性が、
同じく既婚の一人の男性との関係を維持するために猛烈に勉強し、
人間観察を重ねた末にたどり着いたらしい分類を、
何年も前に私が課金して読み、
さらに今になって記憶を掘り起こして書いているという、
大変に信頼性の怪しい話です(笑)
素人の執念が生んだ男性分類。
そのくらいの気持ちで、聞き流してくださいね☺♪
